MemoPad HD7でNexus7用キーボードを試す

以前ちらっと紹介したNexus7(2012)用キーボード兼カバー、マグレックスMK5000ですが、実はスペースバーの入力が出来ないという初期不良に見舞われていました。
全く入力出来なかったわけではなかったので騙し騙し使っていましたが、先日、ようやくサポートに連絡。
素早い対応で発送三日目には新しいキーボードを受け取ることが出来ました。

ようやくストレスを感じることが無くなったので、レビューしたいと思います。



配列は101系、いわゆる英語キーボードです。
日本語キーボードに慣れている人は、記号キーに少し戸惑うかもしれません。
なおNexus7はデフォルトで日本語キー設定になっているようで、キートップに印刷された記号と実際に入力される記号が異なるなんて報告をネット上でよく見かけますが、日本語入力アプリの設定画面からキーボードの配列を変更すれば問題なく使えます。
ちなみに、MemoPad HD7は変更しなくてもそのまま使えました。
マグレックスのサイトでGoogle日本語入力のキーボード設定変更方法が紹介されていますので参考にすると良いでしょう。





キートップは12mmx12mm、キー幅は14mm。
通常のパソコンのキーと比べて、キートップは許容範囲ですが幅は約5mmほど狭いです。
これだけ狭いとタッチタイプは苦しいです。





キーのタッチは始めが重く、押し込むとスッと軽くなる感じ。
これはパソコンのキーボードと同じで、下手なウルトラブックのアイソレーションキーボードよりずっと良い感触です。
ストロークも思った以上に深くて2mm近くあり、押し心地の良さと相まってノートPCのキーに近いしっかりとした押し心地です。
これが予想外に快適なタイピングを実現してくれます。





キーの右上に電源スイッチとbluetoothのコネクトボタンがあります。
コネクトボタンは初回のペアリング時に使用するだけですが、
実はちょっと不満なのがこの電源スイッチ。
スライドして電源をON/OFFするタイプですが、このスライドスイッチがびっくりするほどチープな仕上がり。
操作が硬い上にしゃっきり感ゼロで、壊れるんじゃないかと心配になります。
まるで夜店で売っている中国製の玩具のようです。
何回かON/OFFをするうちにバリが取れるのか、多少軽い力で操作できるようになるのも帰って心配です。
キーボードのクオリティが良いだけに、電源スイッチの出来栄えには首をかしげたくなります。

まぁ初期不良で1回交換してますので、そのキーボードのクオリティも手放しで褒められないところではあるのですが…(^^;)






充電用のmicroUSBコネクタです。
目立たず邪魔にならず、充電しながらも問題なく使うことが出来ます。





キーボード上部の溝はタブレットを立てかけるスタンドです。
Nexus7(2012)専用なので溝の端は筐体に合わせてカーブが付いていますが、姿形が瓜二つのMemoPad HD7も問題なく立てかけることが出来ます。
ただし、よくあるタブレットスタンド同様の立てかけて固定するだけという構造ですので、キーボードを傾けると簡単に外れます。
膝の上に乗せて使うような使い方は出来ません。





MK5000をカバーとして使用する際に本体を固定する爪。
MemoPad HD7を取り付けてもピッタリ固定してくれます。
Nexus7を取り付けた場合はマグネットスリープが働き、電源ボタンを押さなくても画面が消えるそうですが、MemoPad HD7ではセンサースイッチの位置が違うのかマグネットスリープが働きません。





Androidの「ホーム」ボタンと「戻る」ボタンです。
ハードウェアでこのキーが操作できるというのは結構便利です。
「Fn」キーはノートPCのと同様、拡張機能アサインされているキーを押すことで本体の操作などができるようになります。
「Ctrl」キーはコピー、ペースト、アンドゥなどのショートカット機能を使う他に、シフトキーのように一部の記号文字入力にも使います。
これはMK5000のキーが少ない所為なのですが、「Ctrl」にアサインされている文字が“_”(アンダースコア)、“−”(マイナス)、“+”(プラス)といった、比較的よく使うキーなのが玉にキズと言ったところ。
特に“−”(マイナス)は日本語入力の際の長音記号の入力にも使うので戸惑います。




1つのキーに4種類印刷されているのはちょっと凄いですね。




日本語入力アプリについて。
メーカーであるマグレックスではGoogle日本語入力を推奨していますが基本はbluetoothキーボードなので、他の日本語入力ソフトでも使用できます。
ただし使用するアプリによって日/英切り替えが違うので注意が必要。
僕が常用しているATOKは[ALT]+[スペース]で切り替えできますが、iWnn系は[SHIFT]+[スペース]のようです。

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今までの使用感をダラダラと書きなぐってきましたが、最後に総評。

◆打鍵感
キーのサイズが小さいのでタッチタイピングには多少無理があるが、慣れれば結構快適に打てるキーボード。少なくともソフトウェアキーよりは段違いに快適。

◆キー配列
英語キー配列に慣れている人なら問題なし。
ただしキーの数が少ないので、一部[CTRL]キーと併用するキーが有るのは愛嬌。(笑)

◆カバー機能
Nexus7だけじゃなくMemoPad HD7に装着した際もぴったり。組み合わせた際の一体感はさすがというところです。
ただし本体とキーボードを合わせると重量が500gを超えるのは覚悟して下さい。(^^;)

◆価格
小売価格は同クラスのキーボードとしてはやや高め。
ただし、Amazonあたりのオンラインショッピングサイトでは同じデザインの海外製キーボードが格安で出回っています。
写真を見てもMK5000と瓜二つなので中身は同じではないかと思われるのでこちらに挑戦してみるのもアリかも。
ただし今回の僕のように、初期不良交換の事態に陥った場合に国内メーカーのサポートが受けられるのはありがたいです。
このへんは価値観の問題ですね。

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MemoPad HD7は発売間も無い事もありアクセサリ類がまだまだ乏しいです。
そんな中、専用にあつらえたようなMK5000は、導入を検討している方には候補に加える価値のあるキーボードだと言えるでしょう。