上海でプリペイドSIMを使ってみた

仕事で1週間ほど上海に行きましたので、プリペイドSIMを使ってみました。
ただし、前回の台湾の時と違い、中国は空港など現地入りしてからSIMカードを購入するのは少し難易度が高いので、予め日本で購入していくことにしました。
中国聯通香港のSIM
購入したのは、こちら。(Amazonにリンク)

中国聯通香港(チャイナ・ユニコム香港)のプリペイドデータ通信用SIMカードです。
データ通信専用ですが、7日間で1GB使用可能と短期滞在にはもってこいです。

中国本土のモバイル通信環境は色々と特殊で、W-CDMAの3Gサービスを展開しているのは
中国聯通のみなので、僕のようにドコモ系の端末を現地に持ち込む際には自然と
中国聯通のSIM一択となります。

そして重要なのが、中国本土の中国聯通ではなく中国聯通香港のSIMを購入すること。
ご存じの方も多いとは思いますが中国は政策でGoogleFacebooktwitterといったサービスが遮断されていて、基本使うことが出来ません。
しかし香港系のSIMを使った場合、中国本土での使用は香港からのローミングとなりますので、上記サービスが遮断されること無く使えます(少なくとも2015年5月現在)。
まぁ、Amazon他の通販サイトで入手可能な中国SIMの大半が香港からのローミングのようなので、中国に行く場合は事前にSIMを購入すると思えておくと良いかもしれません。

ただし、購入にはある程度時間的余裕を持ったほうが良いようです。
僕の場合Amazonで購入しましたが、購入手続き後に香港から発送されたので到着予定日が2週間後と案内されました。
実際にはもう少し早かったですが、それでも手元に届くまで1週間以上かかりました。
購入の際には注意が必要です。

私が購入したのはmicroSIMですが、写真のように標準SIMを繰り抜いた形になっていますのでアダプタ無しで標準SIMに挿すことも可能だと思います。

説明書は必要最低限。
インターネットへの接続方法と追加チャージの方法です。


ネットへの接続はAPN名に"3gnet"と入れるだけ…では繋がりません。
説明書の通り、データローミングをONにしないといけません。ええ、香港ローミングでの接続です。
まぁ、忘れていてもスマホがデータローミングをONにするか聞いてくるので問題はないでしょう。
以上の設定で、すんなりとネットに接続出来ました。


今回チャージは試していませんが、チャージの説明書を見るとネットとコンビニでチャージが出来るようですね。
ただし、コンビニでのチャージは香港限定のようですので、中国本土ではネットからチャージすることになるのでしょう。

◆ネットのパフォーマンス
実際に使った感想ですが「必要十分な速度は出ているけどけして速くない」と言ったところ。
計測した画像をお見せしたかったのですが、残念ながら紛失してしまいました。

実際には下り1MBps前後と言ったところですが、それも安定していない感じ。
facebookInstagramと言った写真の多いタイムラインを表示させると、ごくたまに読み込みに失敗することもありました。
これはローミング回線だからなのか、それとも中国の回線品質の問題なのか原因は特定できませんでしたが、前回の台湾より明らかに1ランク下の印象でした。
それでも、中国でGmailが読めてGoogleマップが使え、facebooktwitter、LINEといったサービスに普段と同様アクセスできる環境は便利です。

◆容量的な話
実際には5日間の滞在で704MB使用したようですが、半分くらいはGoogleマップじゃないかと思ってます。
とにかく土地勘がないですし、中国のタクシーは信用するにはイマイチなので現在地の確認は欠かせませんでした。

最終日にパケットを100MBくらい無駄遣いしたので、実際にはもう少し少なかったはずです。
7日間1GBというチョイスは結構妥当かと思います。

◆最後に
色々とハードルが高い印象の中国ですが、日本国内でSIMを調達すれば何も苦労がない事が分かりました。
遮断されているサービスを中国本土から使うのはVPNを使うのが一般的ですが、主要なVPNサービスのサイトが遮断されていたりして、現地から接続情報を確認することすら出来ない事もあるようです。
僕も今回、現地からホテルのインターネット回線を使ってパンダVPNのサイトに繋ごうとして蹴られました。
スマホからは見られたので、間違いなく当局のグレートファイアウォールが遮断しているのでしょう。

そういう観点からも、SIMの国内調達が現時点で中国でのネット利用の有効な選択肢になることでしょう。