手書き入力の衰退

PDAと言えば手書き入力」
ほんの2〜3年前までは、この法則が成り立っていたと思う。
ところが、スマートフォンが幅を利かせるようになるに連れてフルキーボードを搭載した端末が完全に主流になったと思う。
少なくとも僕は、日本語である程度の文章を入力するために実用に耐え得る手書き入力はGraffiti(Graffiti2を含む)のみだと考えている。
漢字を手書きで入力すると言う方法は、直感的だが一文字あたりの画数が多すぎさらに誤認識した場合の修正などを考えると紙と鉛筆の方が効率がよい。
平仮名入力して漢字変換は一見すると一番合理的に見えるが、平仮名はGraffitiのように手書き入力専用の文字ではないので誤認識がやはり多い。
一方Graffitiはアルファベットをベースとした手書き専用の文字なので、入力時の誤認識は非常に少ない。
アルファベットと言う事もあって「ローマ字→漢字」変換が基本となるが、パソコンで文字入力をする人はローマ字入力をしている人が多いのでそれほど違和感無く使いこなせる。

確かに、手書き入力はカッコイイ。
僕も手書き入力に未来的な匂いを感じていた一人だ。

しかし、そんな便利な手書き入力システムであるGraffitiでも、やはりフルキーボードの文章入力にはかなわない事が多い。
少なくとも、僕はTreoのフルキーの方が入力は楽である。
恐らく、フルキーボード搭載スマートフォンが増えた背景のひとつにはそんなところもあるのではないかと思う。