MVNOで使用する端末

ドコモ系MVNOを利用する際の端末選びはいつも頭の痛い問題です。
SIMに引き続き端末の買い替えのために色々と調査をしていますが、一向に定まりません。
選択肢は大きく分けて、SIMフリー機かドコモ中古と言う事になる訳ですが、
ドコモ中古機は「SIMフリー化が有料」「テザリングが使えない」「ドコモ純正アプリが邪魔」と言った問題点があり、一方SIMフリー機は「対応する周波数が思ったより少ない」という根本的問題があります。
つながりやすさを取るならドコモ機、自由を取るならSIMフリー機と言ったところなんでしょうね。
まぁ、最近の日本で使えるSIMフリー機なら3Gで2.1GHz(Band1)と800MHz(Band19=FOMAプラスエリア)に対応しているので、LTEがダメでも繋がらなくなるということは無さそう。
そんな中、freetel XMBIGLOBEが売っているSHARP AQUOS PHONE SH09Bは、ドコモのLTE(Xi)4バンド中3バンド対応という優れ物。
SIMフリー機をお探しの方は積極的に候補に上げていいかも。

総務省発表のSIMロック解除義務化方針について

週末から世間を騒がせている総務省からのアナウンス、SIMロック解除義務化方針について考えてみる。
基本的には歓迎だが、結構色々な問題があると思うので。
なお、ここから先は私の独断と偏見で書かせて頂いているので、違う意見をお持ちなら鼻で笑って下さい。



大手キャリアのコンテンツビジネスの変化

まず初めに、SIMロック解除の話がこれだけ具体化したのはスマートフォンが普及した事が大きいと思う。
i-modeなどキャリアのコンテンツと雁字搦めだったガラケーから、キャリアを離れたネット上のコンテンツがメインのスマートフォンに主流が移ったからこそ、SIMフリーを具体的に考えられる下地が整ったと言っても間違いではないだろう。

ただしスマートフォンに移ってもキャリアコンテンツの縛りが無くなったわけではない。
ただしそのキャリアコンテンツも少しづつ形を変えて、来るべきSIMフリー化に備えていたと思えるフシがある。
キャリアメールはドコモ、auソフトバンクともパソコンから送受信出来る仕組みが整っている。極端な話、IDさえ持っていれば携帯は不要だ。
気がつけば今までは端末に紐付いてたコンテンツがIDで紐付くサービスとなっている。
その他のコンテンツも(ドコモなら)dメニューアプリがあれば、どんなスマホでも使える。
例えば仮にdメニューアプリがインストールできるなら、auソフトバンクの回線からでもドコモのコンテンツサービスを使うことが出来る下地が整いつつあると言うことだ。



スマホ供給の変化

コンテンツと違って、こちらはこれから大きく変化すると思われる。
端末がSIMフリー化すると言う事はキャリアが端末を供給する必然性が薄れると言う事に他ならない。
これには色々意見があると思うが、少なくとも似たようなモデルをドコモとauで微妙に仕様やデザインを変えて供給すると言うのは効率的によろしくないと考える。
スマホメーカー側は似たような複数モデルを開発&リリースするより1モデルを開発して各キャリアに卸す方がやりやすい筈だ。
前述のようにキャリアも端末と自社コンテンツの結びつきが切れてしまえば端末を積極的に売る理由は無くなってしまう。
しかし長年やってきた端末販売を無くすのは難しいので割賦販売は残ると思うが、今のように割り引いてまで自社経由で端末を買わせるかどうかは微妙だ。


通信事業の変化を語る前に

通信事業は大手キャリアがMVNOと競合するところ。
今回の総務省からのSIMロック解除義務化方針の発表が正面から影響してくる部分である。

ここでMVNOとドコモの新プランで費用について比較してみる。

スマホ1台の通話+通信プランを考えてみよう。
通信データ量を5GBとした場合、ドコモでは8,000円となるが、MVNOと比較するのであれば、通信量がもっと少ないライトユーザがメインなので最低の2GBと比較してみよう。

通信量2GBの場合、ドコモではトータル6,500円/月となる(iPhoneならば3GB)。
一方、IIJmio みおふぉんライトスタートプラン(2GB)2,721円。
b-mobile スマホ電話SIMフリーData(3GB高速データオプション付)ならば3,120円。

こう見るとMVNOの方が安いが、MVNOは通話定額が無いので通話料が上乗せになる。
更に隠れたコストとして端末の調達費用がある。
中古で程度の良い端末を探せばそれだけコストを下げられるが、新品の端末を用意した場合、例えばiPhone 5s(64GB)を購入するためには94,824円必要だ。
これは最低でも4,000円/月で積み立てて2年かかる。上記MVNOの通信料に\4,000を加えると、ドコモとの差が大きく縮まるのが分かるだろう(ドコモも割賦販売の金額が上乗せになるが現状では割引が付いているので明らかにMVNOより有利)。



SIMフリー化は難しい

今回のカケホーダイをベースとしたプランは実質値上げと叩かれているが、個人的にはキャリア各社の過当競争を是正して適正料金に近づけたのではないかと勘ぐりたくなる。
ドコモの場合、以前のXiプランのままだとトータルコストでMVNOが不利になりかねない。
それが是正されたと言うのが僕の感想。
目先のコストが安いので飛びついて、結局それ程安くないよねとなるとイメージばかり悪くなり、顧客が離れてしまう。これは形こそ違うがPHSが辿った道である。

一方、大手キャリアは元々設備投資にいくら金があっても足りないくらいだろう。収入の一翼を担うコンテンツ事業は、キャリアコンテンツをネット上に追い出したためIDさえ持っていれば他のキャリアからでもアクセスできる環境をいつでも提供できる準備が出来た。
今後、SIMフリー化が進むとすると、例えばドコモのIDしか持っていないユーザが他のキャリア端末やパソコンからインターネット経由でドコモのサービスを利用するという事が、もっと積極的に行われるかもしれない。

ここ数年の流れを見ていると、そのへんの準備を長い年月をかけて整備してきたのではないかと考えて良いように思う。勿論、その場に総務省が絡んでいたことだろう。
いや、本当にそれくらいかけないとSIMフリー化は難しい事業だと思う。
様々な努力と改善と妥協を繰り返し、ようやくSIMフリー化の準備が出来たのであれば、今回の発表は期待していいのかもしれない。

最後に重ねていうが、この記事は私の独断と偏見で書かれたもので根拠は何もない。

SIM装着

到着したSIMを早速開封
NFC/Felicaに対応した最新のドコモ桃色SIMです。

今までLTE非対応のドコモ白色SIMだったので、これでようやくLTE端末に乗り換える準備が出来ました。

入手したSIMはmicroSIM(ドコモminiUIM)ですが、現在使用中のGalaxy nexus SC-04Dは標準SIMなのでアダプタを使って取り付けています。





Galaxy nexusなので3G回線ですが、スピードテストしてみました。
場所はさいたま市北部某所。
まずはIIJmioクーポンをOFFにした状態でのテスト結果。

クーポンOFFでは上限200Kbpsに固定されますが、IIJmioは通信の最初数秒間はバースト転送と言って速度制限がないので、平均200Kbps以上出ていますね。

グラフからもバースト転送が行われているのが分かります。

次にクーポンをONにした状態で速度計測
LTE程ではありませんが、結構良い数値が出ているようです。

みおふぉんに乗り換え

日本通信(b-mobile)のスマホ電話SIMからIIJmioのみおふぉんにMNPしました。
MVNOからMVNOへのMNP手続きは大手キャリアと手順こそ変わりませんが、店舗で手続きをするわけではないので多少時間がかかります。僕の場合はおよそ次の様な感じ。

6/22に日本通信のサイトでMNP予約番号を受付。
6/23にMNP予約番号発行の予約番号発行のお知らせメールを受け取る。
6/24にIIJmioのサイトからみおふぉんのMNP申し込み手続き。
6/25に本人確認完了メール受け取り。
6/26にMNP転入による電話番号停止のお知らせメールを受け取る。
その日のうちに電話が使えなくなる。
6/27にIIJmioからサービス開始のメールを受け取る。
その日のうちにSIMが届く。

最初の手続きをしてから5日で切り替えが完了です。
ただし予約番号を入手するまでは大手キャリアも変わりませんから、みおふぉんの申し込みを開始してからだと3日で手続完了。
そのうち1日半ほどスマホによる通話、通信ができない状態でした。

ちなみに、BIC SIMカウンターに行ければみおふぉんに即日MNPが可能です。
友人は30分でMNP手続きが全て終わったとのこと。
今後、こんなカウンターが全国にできると良いですね。

PHEM 1.2.5

PHEM 1.2.5がリリースされました。
久々のバージョンアップです。

先日ご報告したコピー/ペーストの不具合改修版です。
あとはドイツ語ローカライズサポートや、外部シリアルポート、GPSのサポートなどですが、コピペでの文字化けが無くなったのは非常にありがたいです。しかも心配していた日本語も文字化けなしです。

さらに、PHEMでコピーしてAndroid側のアプリにペーストというような使い方も出来ました(ただし、この場合日本語は文字化けするようです)。

皆さんが期待しているクリエROM対応や、タイムウェイト処理の不具合についてはまだ未対応のようですが、一つづつ問題点はクリアされていますから、期待して待ちたいですね。

次期バージョンのリリースはいつ?

現在のPHEMは少なくとも2つの問題が分かっています。
一つは、以前この場でもお伝えしたタイムウェイト処理の問題
もう一つはテキストのコピペの問題です。
これは改めて説明しようと思っていたのですが、メモ帳などで文章のコピペを行うと文字化けすると言うものです。
英数字はペーストした文章の後ろにゴミが乗る程度なので使えないことはないのですが、日本語は完全に文字化けして全く使えません。

少なくともPHEMを本格的に使おうとすると、これらの問題の解決は必須だと考えています。

まぁだれでもすぐに直面する不具合ですので、制作側も既知の問題だとは思っていたのですが、とりあえず本日未明にGooglePlayのレビューに応援と不具合報告のメッセージを書き込みました。ええ、慣れない英語で…。(^^;)

そしたらですね、早速先ほど以下の様なコメントが返って来ました。返事が早くて…いや、コメントを頂けてびっくりです。



The paste issue will be fixed in the next release; it also affects some European languages. Mapping will be done to the correct Palm codepage from Android text and back. Timing is a more complicated problem; the original POSE did not make any attempt to keep accurate time. Work on improving timing accuracy is ongoing.

う〜ん、読めません(爆)
や、だいたいは分かるんですけどね。

とりあえず、コピペ不具合はもうすぐリリースされる次期バージョンで修正されるようです。ただし「it also affects some European languages.」と言っています。
直訳すると「これ(コピペのバグフィックス)は、さらに幾つかの欧州言語に影響を与える」となるので、日本語については直っていないかもしれませんね。

タイムウェイトの不具合は、作者も「more complicated problem」と言っているので根が深そうです。
これは、どうも元になっているPOSE自体がこのへんの処理を端折ってるのが原因のようです。
なるほど、POSEを忠実に再現したらタイムウェイトがおかしくなってしまったというところなんでしょう。
最後の一文の「Work on improving timing accuracy is ongoing.」は「この問題に対して鋭意作業中」と言ったところでしょうか。期待して待ちたいと思います。

その他、PHEMにはCLIEのROM対応を待っているファンも多いようです。
この辺はミニーさんの協力もあり、作者の方も作業に取り組んでいらっしゃるようですね。

次期バージョンがいつリリースになるのか、そしてどんな機能が使えるようになるのか楽しみです。

オリジナルSkinを作ろう

先日からチラ見せしていたPHEM用のオリジナルスキンについて、ようやくお話しできる準備が整いました。

まずは最新の、
PHEM用スキンファイルをダウンロードして下さい。

ファイルはZIP形式です。
解凍すると“PHEM_SKIN”フォルダの下に“PHEM_SKIN_J”と“PHEM_SKIN_E”という2つのフォルダがあります。
“PHEM_SKIN_J”がVisor Platinum/Prism/Edge日本語ROM用のスキン、“PHEM_SKIN_E”がPalm m505英語ROM用のスキンが格納されています。
日本語版の場合で説明しますと、
“PHEM_J.skin”、“PHEM_SKIN_16J.jpg”、“PHEM_SKIN_32J.jpg”の3つのファイルスマホ内の“phem”フォルダ以下にある“skins”フォルダにコピーして下さい。
この時、PHEMバックグラウンドでタスクが残っていたりするとPHEM次回起動時に動作が不安定になる事がありますので、PHEMを起動する前にバックグラウンドタスクを終了させるとかスマホを再起動するなどすれば回避できるようです。

今回は私の手持ちのROMファイルの関係で、VisorPalm m505のROM用のファイルを用意しましたが他のROMをお使いの場合でも対応させることは簡単です。

PHEM_J.skin(英語版の場合はPHEM_E.skin)の9行目の“Devices”項目にお使いのROMの情報を追加して下さい。
PHEMのセッション作成画面の“デバイス”項目に表示されている内容をそのまま記入すればOKです。






PHEM_E.skinファイル(英語版の場合)のDevicesにPHEMのセッション作成画面のデバイスの値をセット
以上の作業を終わらせて、問題がなければ次回PHEM起動時に以下のようにSkinが適用されているはずです。
英語版 日本語版
ちなみにスキン適用が済んでしまえば、同じファイル名で画像を上書きすることでPHEMのスキンを簡単に変えることが出来ます。 今回用意したPHEM用Skinには、“GRAY”と“BLUE”というフォルダの中に色違いのSkin画像を用意しています。 スマホの“Skins”フォルダ内のSkin画像を上書きすることで、以下のように簡単に画像を交換することが出来ますよ。


自分でSkin画像を作りたい方へ

高解像度スキン用画像(PHEM_SKIN_32x.jpg)のサイズは、340x460ピクセルGraffitiエリアの高さは120ピクセル。 低解像度スキン用画像(PHEM_SKIN_16x.jpg)のサイズは、170x230ピクセルGraffitiエリアの高さは60ピクセル。 高解像度スキン画像を作ってから縦横1/2にリサイズ(縮小)すると、低解像度用スキン画像が簡単に出来ます。