アプリ開発環境を考えるのが面倒くさい

PalmOSアプリを作るのはとても気が楽だった。
僕はNS Basic/Palmでお気楽アプリ開発に勤しんでいただけだったが、NS BasicでもCodeWarriorでも、GCCでも良いから、気に入った開発環境を用意するだけでアプリを開発して公開することが出来た。
それに比べて今は何かと面倒くさい。

Androidはまだ楽な方だと思うが、それでもアプリを作ってMarketで公開しようとすると些かの上納金をGoogle様に収めないといけない。
それ以前に、Javaが面倒くさくて覚える気がしない。
はるか昔、Javaが何に使われるのかも分からない頃にJava1.0を懸命に勉強した事があったが、バージョンが新しくなった途端にAPIがごっそり新しくなって覚えてきたものが無駄になるという事件を経験して以来、Javaに良い印象がないのも一因だ(偏見とも言う)。

iOSの開発環境はObjective-Cという言語を使う。
コイツはAppleOS向けアプリ開発のスタンダードだ。
C++とはまた違うオブジェクト指向型言語らしいが、C言語止まりの僕にはどちらも似たようなもの。
それ以前に開発環境を構築、維持するため(と言うよりアプリをAppStoreに公開するため)の上納金が高いのが問題だったりする。
現在の価格は忘れたが、1万円前後ではなかったっけ?
貧乏人に払える金額ではない。

最近ポッと出てきたWindowsPhoneは色々と未知数ではあるが、1つだけ言えるのはVisualBasicでもアプリが組めるという気楽さがある。
ただし、コイツも開発端末の登録という名目でMSに毎年1万円弱の上納金を納める必要がある。

個人的には自分で使いたいアプリを作り、フリーで公開することで楽しさをユーザと分かち合えれば良かったのだが、最近のモバイル端末はどうもそういう訳にはいかないようだ。
上納金を納めることで経済的な負担がのしかかるため、有償のアプリを公開して回収しようとすることになる。
そうすると公開したアプリに対する責任の度合いも変わってきてしまい、何かと面倒くさい。

まぁ、携帯電話という個人情報の塊をネットに繋ぐデバイスアプリを作るという時点で色々と制約が多いのは理解できるのだが、PDAというデバイスで細々とアプリを開発してきた自分としては、玩具を奪われた挙句有料で貸しますよという態度に些か割り切れない思いがあるのも事実。
何度も言うが、何かと面倒くさいのである。