共感するとともに

毎回、陰郎さんの熱い文書には感心させられます。今回の激昂たれ! ─ 2.日用品、再びを読んで、また改めてそう思いました。
僕も、4〜5年ほど前には同じような事を思っていましたし、日記にも書いてました。
今でも「こうあって欲しい」という思いは変わりません。
まるで電卓のように、日用品として近所のスーパーやコンビニで数百円〜数千円で買えるPalmを実現するのは不可能ではないと思ってます。
でも、PDAというカテゴリが一人で市場で勝負できたのは、せいぜい5年くらい前までの事。

いや、潜在的なポテンシャルは非常に高いのです。
今でもPalm Vxなどはビジネスツールとして必要にして十分な機能を備えていますし、今同じデバイスを作ったら、本当に「コンビニで数千円」という価格も不可能ではないと思います。

でも、PDAがビジネスツールとして持て囃されていた時期に、世間に認知されるよう、しっかりと根を張ることが出来ませんでした。
たとえ、PalmPIM機能がどれほど洗練されていようと、世間の人々がそれを認知できなければニッチな商品になってしまうのです。

そんな状況で、どうすれば逆転打を打てるのか?
難しい事だと思います。
ひとつ言えるのは、PDAというカテゴリで勝負にならないのであれば、他の土俵に率先して上がるという選択肢です。例えば、PDAを携帯電話の土俵に上げたスマートフォンのように。

しかし僕自身、スマートフォンは1つの打開策だとは思いますが、僕自身は決定打ではないと思ってます。
携帯電話市場は非常に複雑な要素が絡み合っています。
例えば、先日発売されたiPhoneを例にとって見ましょう。
あれほど話題になり騒がれたiPhoneですが、欲しいと思っていても購入を躊躇された方もいると思います。それは何故でしょう?
iPhoneに興味の無い方は、別の魅力的な携帯電話に置き換えてみてもいいかもしれません。

そこに難しい要素がいくつも絡み合っているのが見えてくるはずです。

別にCPUとモバイル向けOSが搭載されている機器はPDAと携帯電話だけという話ではないのですから、電子辞書など他のカテゴリのデバイスに、こっそりPalmOSを載せてしまうというアプローチをもっと積極的に行うメーカーは現れないものかと思ってしまいますね。
知らずに使っていた電子辞書がPalmOS3.5とかで動作していて、HotSyncもできるしPalmWareもPIMも使えると言うのであれば、Palm本来の魅力的なビジネスツールとして復活できると思うのは僕だけなのでしょうか?