ソフトバンクの携帯戦略

個人的にはウィルコム一筋10年なので今すぐ乗り換えるという話ではないのですが、個人的にはソフトバンクの携帯戦略は、他社より一歩未来を見据えたものではないかと考えています。
現在の携帯端末の価格は、インセンティブというキャリア会社からのバックマージンのおかげで安価に抑えられています。
消費者としては、インセンティブによって端末の価格が安く押さえられる訳ですから嬉しい訳ですが、その弊害として各キャリアは有料コンテンツの使用料やパケット代で稼ぐと言うビジネスモデルが定着してしまってます。
結果として、有料コンテンツ以外のインターネットサイトへのアクセス料金が割高になるなど弊害も出てきている訳で、キャリアにとっても痛し痒しの所があるわけです。
さらに、このインセンティブ制度については既に総務省から廃止の方向で検討するようなお達しが出ていたと記憶しています。
今回ソフトバンクが提示した料金プランでは、端末の料金は従来のように(あるいは従来以上に)安価に設定した上で、本来の端末の価格との差額をユーザに毎月返済してもらう方法が組み込まれています(今は解約しない限り毎月の返済額と同額が割り引かれるので実質無料でしたっけ?)。
確かに機種変更の縛り期間が長くなるなど弊害もあり、ユーザからは色々と意見が上がってきています。
しかしインセンティブがなくなった場合、端末の価格を安く抑えるためにはこのようなプランが必要になる訳で、恐らく近い将来他のキャリアも同様のプランを提示するのではないかと考えています。
そういう意味も込めて、個人的にはソフトバンクのプランは一歩先を見据えたものだと評価しています。

#でもなー、こういう先を見る目はあるんだけどイマイチユーザの方向を向いてないような気もするんだよなー。>孫社長