Love定額は何故ダメなのか?

そんなボーダフォンLove定額というプラン。
よくかける電話番号1つに限り通話料定額でというプラン。
ウィルコムの通話定額ほどではないですが、携帯キャリアとしてはなかなか頑張ったプランですが、どうもこれで契約者数が伸びたと言う話はあまり聞きません。
実際、ここ最近はウィルコムの後塵を拝す契約者数という体たらく。
TVのCMでも「これは事件です」というコピーで大々的に宣伝をし、宣伝効果から言えばウィルコムよりも高かったはずです。
いったい、ウィルコムの定額プランとは何が違うのでしょう?
ウィルコムは、ウィルコム契約の端末同士なら通話料が定額。ボーダフォンは相手一人に限り定額なので、ターゲットとしては確かにウィルコムのほうが広い。
でも、ウィルコムPHS契約者数は現在でも400万人弱と、携帯と比較してはるかに少ない。
そんな僕も回りにウィルコムのユーザなんて殆どいませんから、定額プランなどは契約してもメリットが無い状況です。
そんな状況ならボーダフォンLove定額に分があっても良さそうです。ところが実際はウィルコムのほうが好調。
そんなウィルコムですが、昨年春に定額プランを導入して数ヵ月後に契約者数が減ると言う自体に遭遇。ウィルコムが調査をした結果、その原因は意外なところにあったそうです。
当初、定額プランへの契約は「2人で同時に」というのが多かったそうです。
いわゆる「恋人同士」の契約ですね。
ところが数ヶ月過ぎて、そのカップルが分かれてしまうと定額プランは必要なくなるわけです。それが定額プラン契約者数減という数字になって現れてきたとの事。
恐らく、ボーダフォンLove定額も「同じ罠」に陥っているのではないでしょうか?
こちらは1対1の定額制度ですから、もっとシビアでしょうね。
ちなみに、ウィルコムの定額制度は認知されるに従って2人一組ではなく1人での契約も増えてきて、契約者数増に勢いがついたとの事。ボーダフォンなど携帯キャリアの場合、アンテナ数の問題などから簡単に定額制度の導入が難しいとは思いますが、今後の展開が気になるところです。

しかし、恋人同士の問題が契約者数に反映されてしまうなんて、携帯電話が本当に生活に密接に関わるようになったみたいで面白いですね。