ボーダフォン

この週末の大きな話題と言えばソフトバンクによるボーダフォン買収交渉のニュース。
ソフトバンクが携帯事業参入にあたって、当面はボーダフォンのインフラを使用して全国展開を図るというニュースが以前流れていましたので、自然な流れだと受け止めています。ボーダフォン日本法人にしても、ナンバーポータビリティ制導入にあたって資金が必要なところですし、劣勢に立たされている現在の状況を打開するためには魅力的な話では無いかと思っています。
携帯キャリアとしては、Love定額のような通話定額サービスをいち早く導入するなど、色々と攻めに転じているようですが、イマイチ契約者増に結びつかないあたり、ボーダフォンももどかしさを感じているんじゃないでしょうか。
ボーダフォンは1.5GHzという他キャリアと比べて高い周波数を利用している事が災いしていると思っております。
昔、かみさんもボーダフォン(当時はJ-PHONE)ユーザでしたが、ちょっとした遮蔽物に極端に影響される直進性の強い電波特性はかなりやっかいで、最悪の場合からだの向きを変えただけで、いわゆる「バリ3」から「圏外」になってしまうこともしばしば。

恐らく今の端末はもう少し改良されているとは思うのですが、3Gエリアの拡充が遅れている事もあって「ボーダフォンは繋がりにくい」というイメージが徐々に定着してしまったように思います。
これは過去に「PHSは切れやすい」と言われていたのと同様、一度定着したらなかなか払拭するのが難しい問題ではないかと思ってます。

そんな逆風の中、ボーダフォンが今後どのように戦っていくのかが見もの。
ソフトバンクはユーザの間でも好き嫌いがはっきりと分かれる企業なので、これがマイナスになる事無く頑張ってほしいなぁと思っています(個人的にはあまり好きではないですが、僕も色々とお世話になってますから>ソフトバンク)。
ちなみに、僕の使っているウィルコムPHSは1.9GHz帯。
ボーダフォンより更に直進性が高い訳で遮蔽物にはもっと厳しい環境のはずなのですが、幸いPHS基地局は周りを見渡せばあちこちに点在しています。
エリア内ならば複数基地局が同時にカバーしている訳で、さらにそれらと同時に通信を行っているので、今のところ遮蔽物の影響と言うのはあまり意識する必要は無いようです。
まぁ、端末にもよるのですが(初代京ぽんは久々に気を使う端末でした)。