Genpei1185


Medieval Heroes IIは中世のヨーロッパを舞台にした戦争シミュレーションゲームです。
ただミッションエディタというソフトがフリーで公開されていて、自分で好きなシナリオを作成する事が出来ます。
僕も以前、Tokyo Railway Warsというシナリオを公開しています。

amiさんから夏休みの宿題が提案される前に、久々にシナリオを作ってみたくなって手を付けたのがこのGenpei1185です。
日本を舞台にしたシナリオでは、MA-CYさんがSengokuという戦国時代のシナリオがありました。
ならば僕は別の時代を作ってやろうと、源平合戦のシナリオを作った次第。
最初は平氏と源氏、そして奥州藤原氏の3つの勢力があればいいかなと思い、色々調べたのですが木曽義仲が意外と大勢力だった事を知りました。
そこで4大勢力のシナリオに書き直したのですが、当初西国の平家と東国の源氏、北の藤原氏という構想を元に作り始めていたので、源氏が頼朝と義仲に別れた時点で平家の勢力が強大になりすぎる事に気が付きます。

そこで九州に弱小だけど平家の後ろを脅かす勢力が必要になりました。幸いにも頼朝挙兵に呼応して平氏に対抗した菊池隆直阿蘇惟安といった勢力が九州に実在する事を知りました。早速肥後の名門菊池氏を南九州の勢力に加えます。
もっとも彼らは最後は平家に従う事になるのですが、菊池氏は大抵の場合ゲーム中で早々と平家に滅ぼされますので結構バランスの取れたシナリオになったと思います。

ただ、史実と違うのは奥州藤原氏が積極的に頼朝の背後を襲う事ですかね。
彼らはゲーム中、奥州金山の財力を背景に積極的に軍備を進めて関東に進軍してきます。
おかげで、平氏でプレイした際に最後に雌雄を決するのは源頼朝ではなく藤原秀衡である事が多いようですし、源氏でプレイした場合は最初に奥州平定をしないと安心して西に攻め込めません。
源氏と藤原氏で同盟が組めるような設定が、ゲームに用意されていると良かったのですが…。

最後に、このシナリオでの平氏の頭領は平清盛ではありません。
史実では清盛は1181年に死去していますので、ここでは壇ノ浦に散った平宗盛が頭領となってます。
源頼朝が坂東で旗揚げし、清盛を失った平氏木曽義仲が都から追い落とすという歴史が大きく動く瞬間、そんな一瞬をシナリオにしてみました。
ここから平氏の再起を図るのもよし、源氏で歴史を忠実に再現してみるのもよし、また北国の王者や九州の弱小勢力が歴史を塗り替えるのも、全てプレイヤー次第です。

プレイするにはMedieval Heroes IIが必要ですが、シナリオはPalmだけでなくPocketPC用も用意してますので、興味のある方は是非遊んでみてください。

http://www.medievalheroes.com/
http://inarmo.hp.infoseek.co.jp/mh2/