日本通信がMNPインセンティブに公開抗議

一部で物議を醸している携帯キャリアの過度なMNPインセンティブに対する日本通信の公開抗議について一言。

twitterの一部日本通信をボロクソに非難している輩がいて目に余るのですが、個人的には日本通信の態度に問題は無いと思っています。

いや、日本通信が正しいと言っているわけではありません。
難しい話ですが、ユーザの囲い込みをしたい大手キャリアとSIMフリーを提唱する日本通信では、ビジネスモデルが180度違う訳ですから、どちらにも言い分があります。
そんな矛盾の中で、今回の件は大手キャリアに対して弱小日本通信が取ることの出来る、せめてもの抵抗なんだと僕は思っています。

ただしこの抵抗、うまく行けば大手キャリアにとんでもない所から後ろ回し蹴りを食らわせる事ができるかもしれませんね。
インセンティブが自由な競争を阻害するという意見は、過去にも小売店による0円端末販売の時にもありました。
それからSIMフリーだって、数年前までは実現不可能と思っていたのに、(まだ形だけですが)実現しつつあります。
たしか、どちらも総務省からツッコミで方向性が変わったように記憶しています。
産業の海外進出を進めたい「お役所」にとって「閉鎖的な市場」は悪でしかありません。

今回の件、日本通信の抗議の狙いもその辺なんじゃないかと思っていたり。

まぁ、どう転ぶのかは静観するしか無いわけですが、今回問題となっている1年縛りの件は幸いな事に3月20日16時以前に契約した方ならば、対象外な訳です。
つまり現時点で契約者全体の中のほんの一握りの方しか対象でないはず。
気に入らないとお嘆きの方は、さっさと日本通信を解約して大手キャリアに乗り換えする事をお勧めしますよ。きっとそんな方々は日本通信を「安かろう、悪かろう」程度にしか見ていないのでしょうから。