タミフル

もう一つ不謹慎な発言を。
タミフルの副作用(?)による飛び降りなどで亡くなる人の人数は、将来流行するであろう新型インフルエンザを無防備で迎えて亡くなる人の人数と比較すると誤差範囲(マスコミ発表の数値比較)だと思うのはいけない事なのだろうか?

いや、全てを肯定する訳じゃないけれど、薬を飲まずに数十万人が亡くなるのと薬を飲んだために数百人が亡くなる事という事実(?)の比較が忘れ去られている気がする。

第一、近所の医者だって、たかが風邪ひいただけで抗生剤から解熱鎮痛剤まで最低3〜4種類の薬を処方してくれるのだが、そんな中に例えばタミフルが一緒に処方されていた場合(もちろんこの場合は風邪ではなくインフルエンザとなる訳だが)、タミフルだけの問題じゃなくて、他の薬との相性だって疑わなくてはならない。

そんな中、タミフルだけが問題視されるのは、ちゃんとした根拠があっての事なのかどうか。それが気になる。
いや、根拠があるのかもしれないが、マスコミは「薬によるものと思われる異常行動で過去に○×人が…」という報道を繰り返すのみ。他に事実は無いのだろうか?

誤解の無い様に言うが、薬によるものと思われる異常行動によって人が亡くなっているのは事実であり、それは問題である。
ただ、それによって「タミフル=悪」と短絡的な発想をマスコミが助長しているように見えるのが気に入らない。

過去には結核の特効薬として登場した「ストレプトマイシン」の副作用によって、不幸にも聴覚が低下する人が大勢いたが、結核による死者は激減した。
今のタミフルの問題もそれと同じように新薬の過渡期なのだと思う。
マスコミは「叩く」だけではなく問題の本質を、庶民と一緒に考えて欲しいと思うのだが、どうだろう?