システムメニュー探訪

さて、今までPHEMの機能をレポートしてまいりましたが、そろそろ大詰めです。
本日はいよいよシステムメニューについてです。
システムメニューは画面右上のメニューボタンをタップすることで開きます。



メニューは[Reset]、[Card Emulation]、[Advanced Setting]、[About PHEM]の4つの機能で構成されています。
以下にそれぞれの説明をします。


Reset

PalmOSのリセットを実施します。
タップすると以下の画面が表示されます。



Soft Reset
ソフトリセットです。
PalmOSの再起動を行います。インストールしたアプリ等がクリアされることはありません。
最も多く使うリセットです。

No-Extention Reset
ソフトリセットを行いますが、リセット時に拡張機能を有効にしません。
ちょっと分かりにくいですが、システム系ソフトをインストール時にOSがリセットループに陥るなどした場合にこのリセットで復旧することがあります。
具体的な例では、J-OSで日本語化しているような環境でこのリセットを行うと、ただのリセットと異なりJ-OSが停止した状態でOSが立ち上がると言えば、分かりやすいでしょうか?
深刻なシステムトラブルの際に有効なリセットです。

Hard Reset
No-Extention Resetでも復旧できない深刻なトラブルになった際に使うリセットです。
実行すると、インストール済みのアプリやデータも全て消去され、工場出荷状態に戻されます。
アプリ等は再び入れ直す必要がありますが、デバイスはほぼ確実に復旧するリセットです。


Card Emulation

先日外部メモリの回で説明しましたね。


詳しくはこちらをご覧ください。


Advanced Settings

PHEMの詳細設定を行います。


以下にそれぞれの機能の説明を記します。

HotSync Name
PHEMのHotSync名を指定します。
PHEMは母艦コンピュータとのHotSyncは出来ませんが、HotSync名でインストール制限をかけているアプリがある場合は、ここでHotSync名を変更することで使用できるようになります。
デフォルトのHotSync名は「PHEM」です。

High Resolution Skins
画面の解像度を上げます。
ここで言う解像度はPalmOSのスクリーン解像度ではなくPHEMの表示解像度です。
デフォルトではONですが、メモリが少ないローエンドAndroidではここをOFFにする事で使用リソースを節約できるようです。
ちなみにこのチェックをOFFにすると、PHEMの画面が少しぼやけた感じになります。

Enable Sound
デフォルトはONです。
ONの状態でPalmのブザー音が鳴るようになります。

Use Vol UP/Down to Scroll
デフォルトはOFFです。
スマホのボリュームボタンをPalmの上下ナビゲーションボタンの代わりに使用できるようになります。
Ver1.1ではこの設定をONにしても、PHEM終了時にOFFにされてしまうようです

Touch Smoothing
すみません、英語が苦手でここの説明はうまく出来ないのですが、AndroidPalmのタッチスクリーン操作感覚の違いを吸収するためのパラメータのようです。
デフォルトでは、第1スライダーが4(Pixcels)、第2スライダーが250(ミリ秒)です。
システムの根幹に関わるチューニングパラメータですので、(僕みたいに)英語が理解できない人は触れないほうがいいでしょう。(^^;)
触らぬ神に祟りなしです。

Refresh Rate
画面描画の更新回数です。
指定した回数だけ1秒間に画面の更新を行います。
ただ、値を小さくしても描画回数が間引きされるだけで描画がスローになる訳ではないようです。
デフォルトは10です。この値もむやみに変更しないほうが良いでしょう。


About PHEM

PHEMの説明画面です。


特に設定はありません

いかがでしたか?
これまで数回にわたってPHEMの使い方について解説してきました。
もう十分PHEMについて「知ってるつもり」になった事と思います。興味が湧いたなら、是非PHEMをいじり倒してみてください。
次回以降はちょっと視点を変えてPHEMについてお話をしていこうと思います。