人口カバー率

UQ WiMAXのサイトでエリアマップを眺めていると、不思議な事に気が付きました。
下の地図はエリアマップの画像コピーです。
赤い丸の真ん中に、点のようなマップがあるのですが、判るでしょうか?

拡大すると、こんな感じ。

北アルプスの麓…と言うか、全く何もないような岐阜県の山の中、わずか1〜2km四方の狭いエリアにWiMAXのエリアがあるんですね。
や、岐阜の方、気を悪くなさらないで下さい。実はエリアマップを調べてみると、こんなマイクロエリアが日本全国いたる所にあるのです。

何でこんなエリアが存在するのかというと、人口カバー率が関係しているようです。
人口カバー率は携帯などのサービスを提供している地域の広さを示す指標として、よく宣伝に使われていますよね。
この人口カバー率は、

 人口カバー率=サービスを提供している市町村の人口÷国内の総人口

という式で求められるそうです。
このサービスを提供している市区町村と言うのが曲者で、市区町村の役所がサービスエリア内なら、市区町村の全人口をカバーしたことになるらしいです。
それを踏まえて上の地図を見ると、市役所の支所がエリア内にど〜んとあります。
人口カバー率上昇を宣伝するために、涙ぐましい努力をされているんですね。

当然、UQWiMAX以外でも同じような事をやっています。
同じ場所ですのauとドコモのマップを見ても…ほらね。

ちなみに、同じ場所でソフトバンクモバイルはエリアマップの倍率が低すぎて確認できず、e-mobileウィルコムはエリア外と、SBファミリーにはちょっと残念な結果となりましたが、こんな山の中がエリアかどうかなんて、この地域の僅かな住人の方以外は殆ど影響しないのですから、大勢には影響ないでしょうね。

ちなみに、Googleマップでこのエリアの航空写真を見てみたら、人が住んでいそうな建物があるエリアはこんな感じでした。

この周りは山だらけで、(少なくとも航空写真では)人が住んでいる気配はありませんでした。
もう、確実に人が住んでいそうな家の数を数えられそうです。
そういう意味では、ここのエリアをカバーするにはドコモもauもエリアが広すぎるようですね。
まぁ、それでこそ移動体通信業者だとも言えますが。