PalmOSの立ち位置と僕の妄想

何度か言っているのですが、各種データベースに好き勝手にアクセスできるPalmOSは、スマートフォン用のOSとしては既に時代遅れと言わざるを得ません。

その代わり、非力なCPUや少ないメモリでの動作を前提として作られているので軽量コンパクト。
今のスマートフォンが軽快な動作を実現するために1GHz級のCPUを搭載せざるを得ないのに、たかだか33MHzのDragonball CPUを搭載したVisorがサクサクと動作するのを見ていると、PalmOSは立ち位置を間違えたなぁと思います。
PDAの存在が今のスマートフォンに多大な影響を与えたのは間違いないと思います。
でも全てが携帯電話になる必要は無い訳で、携帯電話のパートナーになる道を選んでも良かったと思っています。

例えばAndroidGoogleなどのクラウドサービスと連携することで、スマートフォンでもパソコンでも同じ情報を共有する事ができますが、クラウドサービスを使うには必ずネットに繋がっていなくてはいけません。
現在はかなりモバイルネットワーク系ソリューションも進化し、携帯電話はもとよりパソコンでも自由にインターネットに繋げる様になりましたが、モバイルネットワークというインフラを使うためのコストがかかりますし、携帯電話もパソコンもそれぞれ使うシーンを選びます(特にビジネスでは使えないシーンは多い)。

何度か言っている事ですが、未だに僕はPalmOS搭載の電子辞書専用端末が欲しいなと思います。
電子辞書にお好みのPalmwareを追加して、PalmDesktopでパソコン(経由してクラウド)とPIM連携できるなら、ビジネスツールとして強力だと思うのですけどね。

そう言う意味では、開発中止となったPalm Foleoみたいな「モバイルコンパニオン」というカテゴリーのソリューションも理解できるなぁと思うのです。