HPのwebOSのアレについて

Palm系のサイトでは色々報告されていますので詳細はそちらに譲りますが、思ったことを幾つか…。

10年間PalmOSを使ってきて(まだ暫くは使う予定ですが)、Palmというブランドには愛着があります。
そういう意味では今回のHPの発表でPalmという言葉が聞こえなかったのは寂しいですが、これはひとつの区切りなのかなと思うわけです。

PalmというブランドはPDAスマートフォンというカテゴリを切り開いたパイオニアです。
スタートした時から今まで、荒野に道を開き先頭を走り続けてきたと言っても過言ではありません。
そう、iOSAndroidも先駆者によって切り開かれた開拓地に入植して成功を収めたと言ってもいいでしょう。

今までのPalmOSの長い歩みの中で、平坦な道を歩いた期間はほんの数年と言って良いでしょう。世間に認められるまでの産みの苦しみで始まり、新参のライバルを古い仕組みで迎え撃とうともがく姿まで、我々はずっと見守ってきました。

やがてPalmという言葉が昔話で語られることが多くなり、先日のHPの発表ではPalmという言葉は一言も聞かれることなくHPのプロダクトとしてwebOS搭載デバイスが紹介されるにあたり、もう我々はPalmに「お疲れ様でした」と声をかけて良い時期なのではないかと思ったのです。

国は滅んでも人は滅ばず。かつてPalmの元に集った人たちは、今iOSAndroid、そしてその他のモバイルデバイスの元に居ます。
PalmのDNAをそこで活かすのも、Palmを想うひとつの形なのだと思います。

まぁ…そんな偉そうなことを言いつつも、僕は暫くPalmを手放せないと思っているのですが…(御免、Treo!!もう暫く俺の下で働いてくれ)。